おかげさまで目白で50年 ヒロヤクリーニング

一般的にクリーニング店に出された服は、この2つの選択方式に、まず分類されます。
水洗いと聞けばふだんから身近でイメージも湧きますが、ドライクリーニングと言われてもピンとくる方は少ないでしょう。 ここでは、その2つの選択方式の違いについて説明していきたいと思います。

ドライクリーニングとは

クリーニングの代名詞ともいえるドライクリーニングですが、簡単に言うと水を使わないクリーニングの事です。その代わりに、石油系溶剤等の油性の揮発性有機溶剤を用います。

起源はフランスのパリで、ランプの中のテレピン油をうっかりズボンにこぼしてしまい、あわてて吹き取り交わしたところ、ズボンをみるとテレピン油のかかった箇所だけとてもきれいになっていたというのが始まりです。

そこから、水洗いすると縮んだり、型崩れしたり、色落ちしたりするような洗濯物を「安全に洗う」ために開発され進化してきました。
そのために日本の夏のような高温多湿の気候で着る綿・麻類につく汗や水溶性の汚れを落とすのにはあまり効果がありません。
その反面、油脂分の多いたべこぼしやファンデーションや口紅等の化粧品類を溶解するのに絶大な力を発揮します。

水洗いとは<

水を使ったクリーニングのことで、主にランドリーとウェットクリーニングに分類されます。
ランドリーとは皆さんの過程でもおなじみの木綿・麻・ポリエステル混紡製品やワイシャツ。シーツ等、水に対する耐久性のある衣料品を石鹸・洗剤で温水洗いする洗浄作用の強い選択方式です。

ウェットクリーニングとは、先で説明したドライクリーニングでは落とせなかった水溶性のシミのついた「本来ならばドライクリーニングするべきもの」を中性洗剤を用い、収縮、型崩れ、色移り、風合い変化を「極力」避けて行う穏やかな洗濯です。
そのため、特に仕上げが困難なもの、自信がないものは避けるべきであり、品物の繊維の種類や服の形状により、それぞれに最適な方法が存在し、それを見極めることが大切であり、ウェットクリーニングこそ「プロのクリーニング技術者」の知恵と経験が最大限に問われる選択方式と言えます。

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